丹波篠山市立城東小学校
学習・生活習慣に関する調査結果の概要に係る資料
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丹波篠山市学力・生活習慣状況調査及び、全国学力・学習状況調査は、各教育委員会や各学校が児童生徒の学力や学習状況を把握し、学習指導や生活指導の改善等に役立てることを目的として実施されています。
本調査について分析結果をまとめました。本調査により測定できるのは、学力の特定の一部分であることや、学校における教育活動の一側面に過ぎないことなどを踏まえつつ、保護者・地域の皆様の理解と協力のもとに適切に連携を図りながら一層の指導上の工夫改善に努めます。学校の教育活動に対して支援していただければありがたいと思います。
1 丹波篠山市学力・生活習慣状況調査(5年)及び全国学力・学習状況調査(6年)の結果について
【国語】
どちらの学年も、説明文や物語文の読み取りに課題があることが分かりました。説明文では、文章の内容がイメージできずに論点を間違えて読み取ってしまったり、物語文では、時系列で物語の流れを捉えられていなかったり、その流れの中で、主人公の気持ちの移り変わりを読み取れていなかったりしました。
この課題に対して、説明文の学習において、中学年では段落の内容を短くまとめたり、段落と段落のつながりを考えたりし、大事な語句を見つけて要約する活動に意識して取り組みます。高学年では段落の要旨を読み取ったり、文章全体を要約したりす活動に力を入れていきます。また、物語文の学習においては、人物・時間・場所の設定をしっかり確認した上で、出来事の中での主人公の気持ちの変化や時間や場所などの設定の変化を読み取り、そのおもしろさや不思議さを友だちに紹介したり推薦したりする活動を通して、学んでいきます。
【算数】
量感を問う問題に課題が見られました。例えば、教室の広さをイメージしたふさわしい広さ(面積)を選択する問題や、コップに入れたジュースの量の割合を表現するために頭の中でイメージしながら解く問題などです。また、図形を作図する問題にも課題が見られました。
この課題に対して、日々の授業で、身近なもので問題を考えたり、具体物を操作したりしながら探究的な学習活動を目指していきます。各学年の実態に応じて量感覚を養い、学びが蓄積されていくように、楽しみながら体験的な学習をたくさん取り入れていきます。また、前年の学習を導入段階に組み込むことで、自信と意欲を持って授業に参加できたり、学びがしっかりと蓄積されていくように工夫していきます。
【理科】
これまで習った知識をもとに、問題の表を見ながら新たな課題を見出だしていくような問題に課題がみられました。
この課題に対して、まずは考察力を高めるために、自分の言葉でノートにまとめさせていきます。そのために、時間を十分にとり、めあてに即した実験から推察できる時間を作っていきます。また、日頃から情報をていねいに読む習慣もつけていきます。
2 生活習慣・学習習慣(3~6年)について
全国平均を上回っているものとして、「自己認識」の中の「愛されていますか」の項目では、肯定的な回答をしていました。項目の中のいくつかの質問から、毎日の生活で家族・友だち・先生の支えを感じていることが分かりました。また、関連して、「他者からの評価」の項目で、クラスの友だちが自分に注目してくれていることや、友だちや先生から期待されていると感じた児童も多くいました。自分のよいところやがんばりを認め、それによって達成感や充実感を感じている児童がたくさんいることが分かりました。対して、学習時間や読書量に課題が見られました。どの学年においても時間や量の二極化が伺えました。
この結果より、家庭と学校が連携し、よい生活習慣を実践できていること、自己肯定感が育まれていることが感じられます。今後、より良い生活・学習習慣が身につくよう、ご家庭と連携を行い、家庭学習の習慣づけや読書の推進を図っていきます。学校においても、「たのしい・わかる・できた」と感じられる授業づくりを目指し、自己肯定感が高まる活動を推進します。
学習・生活習慣に関する調査の結果概要